2023.05.28 07:54心を亡くす 社会人になって、貫いている想いのひとつに、この言葉を使わないことを決めています。 それは、「忙しい」。 入社して間もないころ、当時の先輩に、この言葉が口癖のような人がいました。この言葉をまるで己を纏うバリアのように使い、周囲からの細かい要件があっても話しかけずらい雰囲気を意識して作っているような、そんな印象を受けたものです。 20代前半...
2023.05.22 12:57バリー・ホワイト「愛のテーマ」 早朝にRadioをオンにし、FMから流れてきてくれたのが、この曲。 喧騒のない静寂な朝の光が射す空間。瞬時に特別な彩りに染められてしまう。 この曲は私が小学生の頃、7歳年上の従兄が愛聴していたという耳の記憶がしっかり残されている楽曲。これは大人が愉しむ音楽なのだと、子どもの手が届くはずのない、遠い存在の音楽であり、子供心による確かな憧れ...
2023.04.29 21:40しあわせ幸せは 小さくていい幸せは ひとつのタイミングでいい幸せは 一人だけでいい幸せは 一生に一度の場所でいい幸せは 私のものではなく幸せは 誰のものでもなく幸せは 世界中を探しまわっても見つけ出すことはできない
2023.04.18 06:54What is happiness幸せっていつでも手が届くことを指すのならそれは幸せではない幸せって待ち焦がれて訪れてくれるもの幸せってこの世でただひとりの人から与えてもらえるもの幸せってこの世でただひとりの人だけのもの幸せって一生にひとつだけでいい幸せってそれでいいそれが 幸せ
2023.04.06 21:54暦を外そう待っていた楽しみ眺める暦が嬉しくて嬉しくて待ち望む日が明けてからの暦の数字が嫌で嫌で旅から戻ったら暦を外そう天を射抜く歓びの後に は底なしの喪失が座っている生の道は凸凹の波平坦を選択しない生の一歩の一呼吸我が一望の 自分であり我が一望の 大地暦はいらない暦を外そう
2023.03.27 11:26ぎこちない男 相手が発する言語の一語一句から漏れるサインを見逃すことなく、敏感に空気を読み解くことができるスマートな男性。それが大人のパスポートを得ている証なのかな、と投げかけてみた。 すると、親友の彼女はこう返答してくれた。「でもね、ぎこちない男も好きよ。ホテルやレストランなどでのエスコートはスマートに、でも、手をつなぐとか愛を語る時は、ぎこちなく...
2023.03.26 00:54ずるいあっちを向いてずるいなぁと振り返るこっちを向いたらやっぱりずるいなぁを見つけてしまうずるいなぁを映してしまった鏡には周囲人の笑顔ばかりが描かれていた罪の痛さは自分だけが感じるもの自分の罪は誰のものでもなかった
2023.03.24 19:58ランチに駆け抜けて行った、たしかなもの。 ある日のランチ時間でのこと。 斜め後ろの席の男女カップルが交わし合う、マスク越しの活発な会話が否応にも耳に入ってきてしまう。 就職のこと、バイトのこと、ゼミのこと。 その内容から、大学生であるという容易な推測が脳内で整理できた。そして、会話はこんな展開に入っていった。「あたしのような真面目な人を探してね」「あたしのような真面目な人じゃ...
2023.03.10 09:32電話君の声君の声と等しき真はあらず流れるすべての血汐を浄化させてしまう君の声はあらゆる説法も独裁もエゴも無意味に覆す君の声はすべての始まり君の声はすべての創造君の声はすべての解決君の声はすべての風景である君の声があるだけでわたしの呼吸は成り立ってくれる
2023.02.01 11:50続いていくのです。たとえ一日だけに巡ったロマンスであったとしてもそれが一生分の想いに値すること想いをつかむことは己をつかむこと己を逃さないこと目の前を通り過ぎている時間に一生分の美質が潜んでいるから値うちを測ろう今すぐに与えられた時間は途方もなく短い世は己がいようといるまいと世はそのまま流れていくのです続いていくのです残酷にも残酷にも